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コラム 他COLUMN(随時更新いたします。)


雑記帳

[オーディオ総合月刊誌 MJ(無線と実験)から]2013.9.1
 誠文堂新光社発行のMJ誌はオーディオ製作に関わるマニアにとって必携の雑誌です。執筆者もDCアンプでお馴染みの金田明彦氏、そして、古くから活躍を続けておられる安井章氏、そして、柴崎功氏等がいます。
 実は安井氏の最近の記述には必ずといって良いほど高周波ノイズの影響について述べています。 2012/12月号には対策後の効果として「音抜けがよく、音像が明確となり、低域も改善されました。」そして、2013/9月号では「電源コードや接続ケーブルでアンプの音が変化するのは、ケーブルの材質よりこれらが拾うノイズによる音質変化が大きいことに注目する必要があります。」と・・・。
 私は高周波ノイズの影響について専門家がここまで明確にした記述を目にしたのは初めてです。しかし、手前味噌になりますが当方の高周波対策を施したケーブルなどについては全く同じ事を当欄他でくどく紹介しています。ただ、安井氏の場合は主として進入するノイズをコイルや抵抗により遮断する方法がとられていますが、当方はケーブルやスピーカーユニットがノイズの受信アンテナとなってもケーブル自体でアンプ側へ流れない方法をとるなどの違いはありますが目的と効果は全く同じです。
 また、安井氏は機器毎の製作に関する記述ですのでそれぞれ単体の対策として述べられていますが、当方が重要視しているのはシステム全体への影響です。接続されている機器やケーブルが多いほどすべての影響が加算され、リアル感に欠けた不自然な音になるのです。しかし、現段階でここまで踏み込んだ専門家の記述を見たことがありません。ケーブルなどを含めて高額なアクセサリーが氾濫している状況下では混乱を引き起こしかねないとの懸念が働くからなのでしょうか・・・。

[アナログレコードの泣き所]2013.6.24(26追記)
 アナログ派(といってもデジタル全てが駄目ではなくCDに対するアレルギーです・・・。)の私にとっての泣き所があります。特に国内プレスの一部のレコードにおいて。
 これまで、金銭的な制約もあったため、海外盤のオリジナルに拘ることもなく、ハード面での音質向上に心血をそそいできました。確かに音質は向上しますがどうしても超えられないものがオリジナルとの音質差です。ただ、全ての国内プレスが悪いのではなく、むしろ、日本人特有の繊細さからか盤質などは海外版よりも優れたものが数多くあると思っています。しかし、どうしても超えられない壁は、レコーディング時のマスターテープと何回かコピー(ダビング)された複製テープとの音質差です。当然のことながら国内プレスの多くはコピーを使用しています。マスターから何回目になるのかは確認のしようもありませんが、これまでの私の経験からダビングごとに音質は劣化します。特に音痩せ、空気感の欠如、ギスつきが顕著となります。管楽器が膨らみの無い平板な音になったり、シンバルなどが歪ぽく、品の無い汚れた音になり、時に、システムに問題ありと勘違いしてしまいます。
 しかし、国内のレコード会社も音質向上のための様々な工夫をしてきており、オリジナルと比べても遜色ないものもあります。海外から原盤(メタルマザー)を取り寄せ、国内プレスをしたものはオリジナルよりも優れているかもしれません。また、異論があるかもしれませんが、マザーテープからデジタルコピーし、国内プレスをしたものもありました。
 また、メタル原盤もプレス回数に限界があるため、発売時期により原盤が異なり、音質差が生じます。さらに、カッティング技術の進歩により、後期のものが良い場合もあるかもしれませんからコレクションの難しさ、面白さとも言えるのではないでしょうか。
 オリジナルの一部にはとても手が出せないほど高額なものがあります。ブルーノートなどが今日のオリジナルブーム(特に日本人のようですが)を見越して意図的に差別化を図っていたのではと疑ってしまうのは下衆の勘繰りでしょうか・・・。

[特別復刻盤、特製重量レコードは音が良いか?]2013.4.23
 ここに2枚のアルバムがあります。1枚は LEE MORGANのCANDY、そして、WYNTON KELLYのWHISPER NOT。前者はキングレコードの特別復刻盤・特製重量レコード BLP-1590、そして、後者はビクターレコードの復刻を謳った重量レコード VIJ-121。実は両者ともそれ以前に発売されていた通常盤のGXK8131とSMJ-6043Mも手元にあり、それぞれを比較試聴いたしました。
 なぜこのようなことをしたのかと言えば、先日、GETZ/GILBERTO(V6-8545)を忠実に再現したアルバムが持ち込まれ、当方のオリジナルと比較したのです。アメリカで細心の注意をはらいながらカッティングされたことが帯にも強調され、元の価格も3千円を超えておりました。
 肝心の音質は、持ち込んだ本人が肩を落とすほど明らかで、膨らみに欠け、平板で魅力の無い音に愕然としたのです。私自身、オリジナルに拘る方ではないので何か別な原因があるのではと感じつつ時間が経過しておりました。
 今回、アナログプレイヤーの高性能化が実現し、再びLPのデジタル化をやり直しているところですが、冒頭のアルバム新旧4枚をそれぞれデジタル化し、比較試聴いたしました。これも私の常識を覆す結果となってしまったのです。
 しかも、レコード会社が異なるにもかかわらず、同じ結果なのです。本来、音質が向上したとおもわれる重量盤は音抜けが悪く、リアル感に欠けており、旧盤(通常盤)が明らかに優れておりました。レコードの音質は時代とともに向上し、一時期にそのピークを迎え、その後、CD時代となったため、旧盤がすべて優れているわけではありませんが、今回比較したアルバムそれぞれに共通する面があるのです。少々強引かもしれませんが、当方がこれまで経験した高周波ノイズによる音質劣化と同様の現象であることに驚きを隠せません。
 つまり、旧盤が発売された頃と近年との電波環境の違いは明らかで、今回の音質の違いによりレコード会社の音声機器も徐々に高周波ノイズの影響を受けていたのではと推測されるのです。そのほかにもどうしても思うように改善されないレコードが一部にあり、もしかしてレコード自体にその音が記録されているのではないかと懐疑的になっております。ただ、最近はこの分野への研究も進み、対策が施されていると信じたいところではありますが・・・。
 また、クラシックフアンの間でも、昔の録音は良かったと言われることがあります。まさに今回の現象と符合するとおもわず合点がいくのは私だけの早合点でしょうか・・・。

[間違いだらけの“ケーブル”選び]2013.3.16
 自動車評論家の徳大寺有恒さんは常々車選びの本質について述べていましたが、ケーブル選びにも同様のことが言えます。
 昨今、オーディオ雑誌等でもケーブルの比較試聴が特集され、その種類の多さに驚かされますが、そう言う当方も、ケーブルの重要性に着目し、日々他社製品との比較試聴を行っております。
 先般のWIRE WORLD社製RCAケーブル(定価68,000円)との比較では、当店オリジナルケーブルが優れた結果を残しておりますが、特に今回は、ケーブル毎に高周波ノイズの影響が最少となるよう調整可能なLCA1.3オプション仕様(レギュラー仕様より5,000円高)と対決いたしました。その差は当店のレギュラー仕様よりも更に広がり、リアル感の向上はもとより、音抜け、歪感の面においても価格差が信じられないほどです。
 ところで、一般の比較試聴における評価では、ケーブルそのものの音質のように表現されておりますが、これには根本的な誤りがあるのではと感じています。確かに素材の違いによる音質の変化を認めるところではありますが、高周波ノイズが与える影響のほうが遥かに大きく、しかも、比較対象ケーブルのみならず、システム全体に及ぶのです。
 例えば、フォノケーブルで高周波ノイズの影響が最も少なくなるよう調整する場合、レコードを再生しながら調整するのではなく、無関係と思われる他の入力(当方はPCオーディオ)を再生しながら、フォノケーブルの最適値を求めることができるのです。(音質の変化による調整です。レンズの焦点合わせのように最適ポイントがみつかります。いずれ、測定器による検証ができればと考えておりますが・・・。)
 要するに、高周波ノイズの影響は足し算となるため、1本のケーブルの影響が僅かであっても、金属あるところに高周波ノイズが飛び込むのですから、全てのケーブル、全ての機器への影響が合算されてしまいます。従って、マルチシステムのように規模が大きくなる場合はその影響も大きく、大変重要な対策事項と言えます。
 余談となりますが、時折、小さなCDラジカセから、ハッとするようなリアル感を伴った音を耳にすることがあります。マルチシステムと比べて信号の経路が短いため、高周波ノイズの影響が極端に少なく、その上、電気的な支点の狂いも少ないことなどにより、抜けの良い、歪感の少ない音になると思われます。
 なお、ケーブル自体の純粋な音質を確かめるには電波障害を受けないシールドルームなどが考えられますが、使用機器自体もノイズの発生源であり、通常の使用環境でもノイズにさらされているのですから影響が大きい高周波ノイズをいかに抑制するかが現実的な課題となります。また、当方の考え方として、ケーブルの方向性も高周波ノイズとの関連が大きいと推測しており、高額な素材を使用するよりも構造的な対策を重要視しております。
 従って、ケーブル比較試聴ではケーブルそのものの音質を聴いているのではなく、正確にはそのケーブルがシステム全体に及ぼす高周波ノイズの影響を聴いていることになります。
 いずれにしろ、僅かな変化、微小な向上の積み重ねであり、例え1本のケーブルによる劣化が僅かであっても、そのケーブルを全てに使用すれば、劣化は合算され、音抜けが悪く、ギスつき、歪感を伴った音質になるなど、高周波ノイズの影響は想像以上に大きくなります。
 逆に、僅かな向上でも、おろそかにすることなく、積み重ねていけば、今回、私が体験したように、全ての交換や調整が終わった段階で、アンプやスピーカーユニットを交換した以上の感激を味わうことができるのです。
 当方ではケーブル以外のシステムにも高周波ノイズ対策を実施しており、これからも、本質を見誤ることなく、ピュアーオーディオを目指してまいります・・・。

[電波は敵か!!]2013.3.10
 オーディオルーム内に携帯電話を持ち込むと音質が悪くなることがあるといった記述を目にすることがあります。いつも述べているように高周波ノイズの影響です。しかしながら、今の生活を考えると携帯なしは考えられません。テレビにしてもまた然りで、今や、電波の影響から逃れるわけにはいきません。ではどうするか、影響を受けないようにするしかないのです。携帯電話を持ち込んだだけで音質が劣化するのはシステムが影響を受けやすい状態にあるからです!
 また、厄介なことに、アンプにしろスピーカーにしろ、金属(導体)は全て高周波ノイズが飛び込む受信アンテナとなります。なかでもその形状からケーブルは顕著で、特に、ループ状になると最悪です。ステレオ機器間はL,R2本あり、アース側が共通ですので接続するだけでループになってしまいます。また、当方のようにアナログレコードのデジタル化を行っている関係でRME社のbabyfaceにはプリアンプの入出力が常時接続されています。RCAケーブルなどの不平衡接続の場合は信号のコールド側(アース側)が常にループとなり音質が劣化します。
 従って、当店のシステムはRCAケーブルによる不平衡接続が基本ではありますが、肝心要の部分にはトランスを挿入しループを回避しています。トランスの挿入による音質劣化を云々される場合がありますが、それは論外で、当店ではそのほかの効用を含めて1石4鳥以上の使い方をしています。
 また、度々述べていますようにケーブルそのものに電波が乗るのは避けられません。その影響を可能な限り少なくすれば良いのです。当店、特にオプション仕様の効果は大変優れていますが、これはケーブル独自の音質ではなく、構造的な工夫により、高周波ノイズの影響を軽減しています。機器間のアース対策をふくめて、全体的な高周波ノイズ対策の結果なのです。
 このように対策さえすれば高周波ノイズの影響を最小限にできます。電波を敵視することなく、便利さを享受しながらピュアオーディオを楽しみませんか・・・・。

[これでよいのかお前さん!]2013.3.6
 近年のハイエンドオーディオを眺めるにつけ、わが目を疑うのは並ぶ0の多さであり、金額の桁が違うと思うのは私だけのひがみでしょうか。なかでも、ケーブル1本が何十万円もするものまであり、このような摩訶不思議な需要と供給の関係が成立するのはまさに異常事態、“喝!!”と叫びたくなります。
 ところで、当店のシステムの音質向上は目覚ましいものがありますが、今回のラインケーブルのオプション仕様によって痛切に感じることは、高周波が音質に与える影響はあまりにも大きく、しかも、システム全体に及んでいることです。マルチアンプシステムの場合、ケーブル関係への影響は甚大で、音質向上を目指したにも関わらず逆の結果につながる恐れさえあります。特に問題なのは高価なケーブルといえども材質に拘ったものがほとんどで構造的には高周波ノイズに対して無防備に近く、その上、われわれ自身が音質の悪さをスピーカー、アンプなど、他のシステムに責任転嫁し、ケーブルに対する認識が希薄であることです。
 くどいようですが当店のシステムでは、中低音や低音ユニットを変えたほどの変化がありました。但し、その対策はすべてのケーブルに対して行う必要があるのです。システム全体がすでに影響を受けている中で、そのうちの1本のケーブルを何十万円のものに交換しても、効果はあるでしょうが変化は僅かなものであり、現実はそれをケーブルの評価としているのです。別な見方をすれば、汚れた衣服に身を纏い、金の豪華なネックレスで着飾った状態であり、本質を見誤り、気付かぬうちに全く次元の異なる対応をしているのが現実なのです。

[♪時間よ止まれ♪]2013.2.22
 …幻でかまわない…時間よ止まれ…生命のめまいのなかで… なんとも意味深な矢沢永吉の名曲… 時空の操作は透明人間と並んでかなえられない願望の一つでもありますが・・・。
 ところで、主にクラシックで話題になることの一つに、昔の録音は良かったといわれることです。これは決して懐古趣味ではなく、裏づけがあります。当時は携帯電話も無く、無線LANもありません。日本でテレビのカラー放送が始まったころであり、高周波の量は今と比べ物になりません。従って、これまで述べてきたことからしても、その影響が少ない分音質が良いと言えないでしょうか。
 また、私の経験の一つですが、デスクトップPCにワイヤレスマウスを導入したときのことです。USBに本体を差し込むとオーディオの音質が劣化したのです。当時はアースループの問題を含め今ほど把握できてなく、システムそのものが影響を受けやすかったともいえますが、高周波ノイズの影響を初めて確認させられたのです。
 現在のオーディオルームはと言えば、親子電話が自宅用と店舗用の2セット、無線LAN、Wi-Fi、そして、携帯・・・。また、周辺には数多くの電波が飛び交っています。
 兎にも角にも、金属があれば受信アンテナとなり高周波ノイズがゾンビのようにシステム内を駆け巡るのです。マルチシステムともなると両チャンネルの結線数は30本近いものがあり、当方など、アンプ間のアース接続も別系統のため40本ほどになってしまいます。これではおいしいオーディオ信号をどうぞゾンビの餌食にしてくださいと言わんばかりです。
 一方、当方の全てのケーブルはストレーキャパシティを減らすなど独自の高周波ノイズ対策により、音質的にも自信があります。比較試聴により十分裏付けられてもいます。しかしながら所詮金属ですから皆無にするわけには参りません。そして、機器を接続するとそれぞれのシャシー間や信号線に電位やインピーダンスの差が生じ、水の流れが高低のあるところに生じるごとく、ノイズ電流の通り道となります。そこで、ノイズが載ってもその流れを“止める”ことができればとの発想から生まれたのがラインケーブルのオプション仕様や別系統によるアンプ間のアース接続です。
 再び手前味噌ですが、レギュラー仕様のケーブルでも十分満足できる音質です。しかし、オプショナル仕様により、1本ごとにその使用状況に応じた調整をすると、音質が向上するポイントがあるのです。過ぎると再び劣化します。これが流れを止める、そして、レンズの焦点合わせの所以です。
 今回の結果からも、高周波ノイズが音質に与える影響はあまりにも大きいといえます。その上にアースループが加わると最悪です。音質が悪い場合の表現が全て当てはまるほどで、他の多くの機器がその濡れ衣を着せられ犠牲にされていたのではないでしょうか。また、ケーブル等高額な材料を使えば確かに良くなるのでしょうが、それは、本末転倒で、まずはケーブルを中心としたシステム全体の構造的な対策をとることがなにより重要だと痛感させられました。
 とにかく、これまでも音質の向上は目覚ましいものがありました。しかし、今回はケーブル操作のみで一変したのです。従来の心地よい低音ではなく、エネルギーに満ち溢れ、力強いのです。ベースの音階も明確です。リアルです。高音域のギスギス間も更に減少し、しなやかさを併せ持ちます。しかも、音量を上げてもうるさくなくなるのです。特に顕著なのがピアノのリアル感。これまでルディ・ヴァン・ゲルダーの録ったピアノはもこもこした抜けきらない音で好きになれませんでした。ところが、お馴染み、バド・パウエルの「クレオパトラの夢」、あのピアノがスカ〜ンと気持ちよく空間に解き放たれてしまったのです!!!!!
 …幻でかまわない…ノイズよ止まれ…生命のめまいのなかで… あまり関連がなかったようで・・・失礼しました。

[音痩せとケーブルのありかた]2013.1.22
 これまで、高周波ノイズやPCオーディオにおけるCPUの影響については何度も述べており、逆説的ではありますが、その影響は音のダイエットに最も効果的な方法といえます。特に、ギスギスにやせるにはもってこいですし、太った低域もそのエネルギーを食いとってくれるのです。でも、オーディオに関してはまことに醜い状況であり、正常な姿ではありません。やはり、人体同様、健全なサウンドがなにより求められます。
 ところが、現状の根本的な対策を怠り、まるで化粧をするように削られた音域をレベル補正などに頼り、見かけ上の繕いをしたのでは重大な過ちを犯すことになるのです。例えばその状態で音質の良い健全なケーブルと現状のケーブルとを比較する場合でも、痩せた音をレベル補正した状態のため、健全なケーブルは太った音質になってしまいます。これでは、本来の評価と逆転することとなり、比較試聴の落とし穴と言えるのではないでしょうか。
 当方では高周波ノイズの影響を減らすため、電源、スピーカー、ラインの全てのケーブルが独自のしかも、基本的には同じ構成で製作し、統一されています。自然で歪感が少なく、そして、何より特徴的なのは生の楽器の質感やライブ感、すなわち、空気感の再現です。
 そこへ、他の1本のケーブルを挿入しただけでもそのケーブルが持つ音質に影響されてしまうのです。
悪貨は良貨を駆逐するではないですが、音質を向上させるためには全てを同じレベルに引き上げることが重要なポイントであり、できれば、真に健全で本質のよい、そして、同じコンセプトで統一するのが理想的であると思うのです。

[CDの音質に対する疑問]2013.1.19
 CD対LP箱庭バトル(2012.11.17)でも述べましたが、CDの音質に対する不満はなかなか解消されません。当方のCDはmacbookによる再生のみですので、原因を解明すべくハイエンド機器による試聴機会を待ち望んでおりました。
 先日、ようやくそのチャンスが到来。しかも、CDトランスポート(国産)とDAC(米国)の定価合計価格はなんと500万円に迫るはるか先が見通せない“大平原”そのものといえる製品です。生憎、同じ音源のアナログレコードとCDを持ち合わせていなかったので、同じ歌手のボーカルで比較試聴いたしました。
 これまでの経験からCD独特の癖は把握しており、それがあらわれるかどうか聞き耳をたてました。そして、おもわず心の中で「アッ!!」と叫んでしまいました。持ち主には大変失礼ながらこのハイエンドシステムでも感じてしまったのです。
 CDの音に耳慣れた方は、アナログの低域はCDに比べて薄いと感じるかもしれませんが、実はこれが曲者だと私は常々考えているのです。例えばボーカルの場合、アナログは高域から低域まで声の太さ(音量ではなく開口の大きさとでも言えます。)に変わりはありません。ところがCDは独特の付帯音、重石がついたように、低域に向かうに従って、声の開口が太くなって聴こえるのです。管楽器にしても同様で、テナーサックスなどは高域と低域では楽器や開口面の大きさに変化を感じてしまいます。
 一方、アナログは同じ開口の楽器から全ての音域が発せられるように聴こえ、音の出方も生の楽器のように自然に円を描くように空間に広がります。特にトライアングルなど金属製打楽器音のリアル感は秀逸です。
 このような記述はこれまであまり目にしたことはありませんので、独断とか、偏見と捉えられかねませんが、逆に、アナログでなければの声が少なくないのも事実です。
 また、同じデジタルでも当方が行っているアナログレコードのデジタル化(24bit。PCの記録メディアをSSDに換装することによりリアル感向上。)ではこのような現象は生じておりませんので、CDの回転系と読み取り用のレーザー光線の影響ではと推測されます。特にCD登場当初から光線の乱反射による影響は指摘されており、回転系も高級機には吸着式があるなど、なんらかの影響はあると考えられます。また、デジタル化したアナログ音源をiTunesでCD化するとそのよさが減少することからも同様のことが考えられるのです。
 ところで、昨年末のニュースによると、これまで減少を続けていたアナログレコードの販売枚数が前年の2倍であったとのこと・・・。単なる回顧趣味でしょうか・・・。人間には本来、本物を求める遺伝子が組み込まれており、それがアナログにはあると思うのは私だけでしょうか・・・。

[CPUを眠らせろ!D]2012.12.31
 大変長らくお待たせいたしました。いよいよiTunesアプリの立ち上げです。まず、メニューバーの各項目を呼び出し、不要なチェックを外します。これらのチェックはiTunesの再生のみならず、アナログ音源の取り込みにも影響するほど大変重要な作業です。但し、ここからの説明は大変細かく、また、全てを紹介しきれませんし、当方のmacbookはiTunes再生に特化しているため可能な面もありますので、方向性をご理解いただき、自助努力、自己責任でお願いいたします。なお、当店に直接お越しいただければ画面を確認しながらご説明をさせていただきます。
 まず最初はiTunesの環境設定からです。一般画面のソース表示やインターネットからの曲名、アルバムアートワークの自動取得、自動アップデートなどのチェック項目は全て外しています。曲名が必要な場合は取得後チェックを外し、アートワークはAdvance画面から適時取得が可能です。
 また、CD挿入の際、自動スタートではなく、トラック名表示を選択し、CDはクリックスタートします。そして、エンコーダーは当然のことながらAIFFですが、セッティングはCUSTOMを選択。自動(Auto)を選択するとすべてCPUに影響し音質劣化を伴います。
 次に、エラー訂正です。当方は最近まで音質向上のため必須だと思い込んでおりましたが、通常の読み込みに対して関係性が薄いようで、チェックを外すほうが音質が向上いたしました。
 そして、Podcast、再生、共有、Store、ペアレンタル、同期などとなりますが、それぞれの画面はノーチェックです。
 なお、詳細画面も全て外していますが、ここはまとめて後処理が可能です。その一つ、“iTunesフォルダを整理する”は適当な時点でまとめて対応できます。そして、“ライブラリへの追加時にファイルをiTunes Musicフォルダにコピーする”もで同様ですが、こちらは少々厄介です。まず、チェックをはずした場合、操作上は通常のiTunes画面と変わりありませんがCDの読み込みやgaragebandからiTunesへ転送されたデータはiTunes Musicフォルダ内のMusicフォルダではなく、当方の場合、importフォルダに送られています。外付けの記録メディアを使っている場合、そこには記録されず、本体内のメディアに記録されますので特に注意が必要です。
 そこでimportフォルダ内に記録されたデータを本来のMusicフォルダにコピーするには記録された曲データをすべて選択し、Finder、failそしてopenをクリックするとコピーが開始されます。曲データが多い場合はしばらく時間がかかりますが、終了後、import内のデータをすべてゴミ箱に移動し、消去します。
 基本的な操作は以上ですが、iTunesの画面上でも様々な音質劣化要因があります。特に明確に判別できる項目がありますので次回をご期待ください。
 それにしてもとにかく根気です。このように工夫を積み重ねると、音質向上ソフトは逆効果で不要となり、アナログのデジタル化に際してもほぼ満足できる音質になります。従って、アナログを超えることは大変難しく、アナログの素晴らしさを実感させられています。

[CPUを眠らせろ!C]2012.11.23
 間があきましたので何処からはじめてよいか戸惑っております。そう・・・、デスクトップ上のiTunes対策、壁紙、マウスポインタでした。
 まず、当方のmac bookはiTunesに特化させるため不必要なアプリはほとんど削除しています。そこで、アプリをまったく立ち上げない状態での対策から・・・。
 mac bookにはスクリーンセイバーが数種類用意されていますが、それぞれで音質が異なります。できるだけ暗い画面のものが良いのです。半信半疑の方もいらっしゃるでしょうがそれぞれでCPUの動きが異なるようです。私はデジカメのキャップをつけたままで真っ黒の画面を作成し使用しています。味気ないようですが音質の悪化には代えられません。
 次にステータスメニューです。CPUはメニューの種類を常に確認しています。数が多いほど懸命に確認作業をするようです。私は検索用のメニュー以外はすべて非表示としました。デスクトップ上にアイコンが残っておればこちらも同様ですので私は某サイトから入手したアイコンを一時的に非表示にするソフトを使用しています。そして、もう一つドックがあります。これも画面上にあるとCPUが確認作業をしますので隠します。画面上はメニューバーのみ、あとは真っ黒で何もありません。
 これでは操作ができなくなりますので、一つだけチェックを入れなければなりません。そうです、ドックはマウスポインタをドック側に移動させたときのみ自動表示するよう設定します。実は、常にドックを表示させた場合と、チェックを入れることによる劣化があるものの、ドックを非表示にした場合と音質比較をしたのです。なんと細かい・・・とあきれるでしょうが、ここも根気との勝負です。負けるわけには参りません。
 これでようやく基本画面となりました。iTunesを立ち上げることになるのですが、もう一つ、マウスポインタの場所によって音質が変化するのです。アプリが隠されて何も無い状況で、マウスポインタがデスクトップ上にあると、またまたCPUが確認作業を始めてしまいます。マウスポインタまで隠すことはできません。では、どうするか・・・、そうです、メニューバーの上に移動させるのです。アプリが立ち上がっていればその画面上に移動です。これは他の操作でも基本となりますので是非お試しください。
 何もかわらない???、それは他の大きな歪要因にマスキングされてるのです!!!。
次回はいよいよiTunes画面の登場です。乞うご期待!!(一人芝居のようですが・・・。)

[CD対LP箱庭バトル!!]2012.11.17
 当方のPCオーディオはmac bookを使用し、CDはiTunesに、そして、アナログレコードはbabyface、garagebandを経由して24bitでiTunesに送っています(CDと同じ16bitでは劣化します)。従って、bit数の違いを除いて、両者とも同じファイル内に同形式で保存され、扱いや管理は全く同じです。また、すでにご紹介しつつありますが、両者を高音質に保つために数々の対策を施しております。しかしながら、どうしても両者の音質に違いが生じます。あくまで現在の使用状態での比較ですが、音質、特に空気感、リアル感の面でアナログ音源もデジタル変換されているにもかかわらずこちらに軍配が上がってしまいます。そこで、あらためて両者を対決させました。あくまで当方のシステム内の箱庭的バトルになりますが・・・。
 オーディオチェック用として知られる優秀録音盤にピーターソンのTRACKS、エリントン、レイ・ブラウンのTHIS ONE'S FOR BLANTON!がありますが、私の持ち合わせはCDソースのみでした。そこで同じタイトルのアナログレコードをオークションで入札、競合無しで、前者が300円、後者が500円、但し、それぞれ送料が360円加算されましたが、スクラッチノイズも少なくお買い得でした。そして、最新の手法でデジタル化しそれぞれ比較いたしました。
 両方のCDは録音の良いソースとの印象でしたので元のアナログレコードに大いに期待しておりました。実は予想以上の差なのです。あきらかにアナログ音源が優れています。音の粒立ち、抜けの良さ、空気感、リアル感・・・、CDがつまらなく聴こえてしまいます。なぜ??bit数が異なるため?mac bookの光学メディアの関係?・・・。ここ数年、音質は向上しつつもこの差は常に埋まりません。私のシステムがプアなためでしょうか。箱庭ではなく、費用をかけた“大平原”で勝負させればCDが勝つのでしょうか!?この疑問にどなたか答えてほしいものです。

[CPUを眠らせろ!B]2012.11.14
 閑話休題 いきなりそれはないだろう!といったところですが前回の続きとしますのでお許しください。実は、肝心の音質の変化について紹介が洩れておりました。それぞれが微小な変化であり、それの積み重ねでしかありませんし、他に大きな歪要因があるとマスキングされ、判別できない場合があることはすでに述べたとおりです。
 デジタルによる音質変化は高周波ノイズのそれに似たものがあり、基本的には本来持っている音質から必要なものが削ぎ取られるといった印象です。例えば、空間の響きが薄れる、高音域の帯域からランダムに一部の音域が欠如する・・。従って、膨らみや空気感が弱くなり、固めの音質になったり、ギスついたりします。一見いえ、一聴して、クリアになった、あるいは高音が上昇したように感じたりしますが、比較しながら(チェック外しなどですので簡単です。)じっくり聴き込むとどちらが本物かがわかってきます。但し、クリアになった、高音が上昇したことを良しとして調整していくと正しい方が音抜けが悪くなったように聴こえるので注意しなければなりません。
 また、当方のmac bookはプロセッサー:2.4GHz,CORE 2 DUO、メモリー:4GBとスペックは少々古く、最新のものとの比較はできておりませんが、大差ないと思っております。但し、本体、外付けともSSDを使用しており、音質への影響、特に音抜けの向上には大いに満足いたしました。CDにしろ、HDDにしろ、機械的回転系や光学系の影響は少なからずあるようです。
 次にもう一つの阻害要因として電源があります。mac book付属のAC電源はオーディオ用としてあまりにもプアーと言わざるをえません。これまでCDの取り込み時のみバッテリードライブとしていました。しかし、長時間使用のためA社の専用AC電源を導入。これまでと比べてその大きさ、重量は比較になりません。但し、バッテリーにはかないませんでした。そこで、ケース、ケーブルを含めて当方独自の高周波対策を実施。比較試聴しましたがバッテリーとの差は判別できないほどで、高周波ノイズの恐ろしさをあらためて実感させられております。
 次回こそ続きです。マウスポインタの位置に気をつけろ!?

[CPUを眠らせろ!A]2012.11.13
 私はiTunesとgaragebandを基本にCDの取り込みとアナログレコードのデジタル化を行っています。音質が向上するたびにやり直しのはめになり、アナログのデジタル化にいたってはその回数を思い出せないほどで、うんざりしています。でも、向上するたびにまるで鞭打たれるようにはじめてしまいます。現在もその最中にあり、もうこれで最後にするつもり・・・と何回思ったことでしょうか。とにかく、改善手段が次々と見つかってしまうのです。恐らく小冊子になるくらいでしょうか。
 また、当初、A社のiTunes音質改善ソフトを導入し、それなりに向上していましたが、改善がある程度まで達すると、逆にソフトを使用することによる劣化を生じました。やはりCPUに余分な動き(稼動率とはことなります。)をさせないことが肝です。なお、macの外部電源による影響もあり、こちらも対策済みです。
 まず、DCX2496同様、チェック外しです。これはiTunesのみのアプリケーションに限りません。裏で動くもの全てですが、外してはならないものもありますので自己責任となります。また、CD挿入時など、自動的に動くものは全て手動クリックにします。メッセージダイアログなど、以後表示しないにもチェックを入れません。中でも、思い込みで入れていたチェックがあります。CD取り込み時のエラー訂正です。これも外すほうが向上します。iTunesの詳細設定の中にも外せるものが数々あります。但し、管理上、後でまとめてファイルコピーをしなければならないものもありますが、イレギュラーな操作方法であるため関連図書には全く解説されていません。また、言語も英語オンリーが望ましいようです。これらの変化は極僅かですし、他の要因にマスキングされてわかりにくい場合もあり、自分の根気との勝負です。負ければそこで終わり、オーディオにも厳しい掟があるようです。次回はデスクトップ上のiTunes対策について・・・。真っ黒の壁紙が良いのです・・・。

[CPUを眠らせろ!@]2012.11.6
 物騒なタイトルをつけてしまいましたがCPUが本当に眠ってしまったらそれは“お釈迦になる”ことですが、ここではCPUが頑張りすぎず、少々居眠りするくらいのほどほどの働きの意味合いです。実はCPUの稼働率にはほとんど影響しない些細なことでもオーディオへの影響が少なからずあるようです。
 私がCDプレイヤー以外にはじめて導入したデジタル機器はベリンガー社のチャンネルデバイダーDCX2496でした。価格が安く、多機能で、ノートPCによりリモコンが可能なため、私は左右2台使っていました。当時は再生音にピークを感じていましたので、減衰特性を急峻にしたりタイムアライメントを調整したり、機能を最大限に活用しておりました。しかし、音質に対してはどうしてもデジタル臭を感じてしまい、満足できませんでした。
 DCX2496はデジタル機器ゆえにその多機能さはCPUに依存するところ大です。その機能を少々犠牲にしてもと音質向上策に取り掛かりました。そのポイントはチェック外しです。例えば位相切替のチェックボックスにチェックを入れると、CPUは常にその確認動作を続けることになります。従って、位相確認が終われば面倒でもスピーカー側で反転させ、チェックを外すことをお奨めいたします。実はこのチェックボックスは数多くあり、それらを一つ一つ探し出し、音質変化を確認しながら外していきます。なかには、設定周波数が温度変化で狂わないように補正する機能まであり、さすがデジタルとしか言いようがありませんが、そのチェックも外すと歪感が減少しました。但し、外せないチェックもありますので自己責任でお願いいたします。
 現在は機能的には極シンプルなパッシブタイプとなりました。薦められるままに導入したものの大変な課題に直面しました。しかし、その苦労が新たな解決策を生み出す結果となり、今はよかったとの思いです。シンプルさゆえの効果を発揮しつつありますので、あらためてご紹介の予定です。

[シーソーに支点が複数あったら???]2012.10.28
 遊園地や公園などの遊具で最も一般的なものがシーソーです。支点は中央の1点のみで、親子で楽しむ場合は大人が座る位置を調整しなければなりませんが、片方を動かせば一方もかならず同じ動きをします。支点が移動しても重量バランスや移動距離が変わるのみで、動きそのものは反対側に正確に伝わります。ところが支点が2個以上あったらどうなるでしょう。全く動かなくなったり、動いても支点ごとに動作が異なってしまいます。
 オーディオの電気信号を伝えるにも同じことが考えられます。特に、電位が共通のアース回路において・・・。ただ、電気信号は大きな間違いを犯さない限り、伝わりますが、電気的な支点が複数あると、音質への影響は無視できなくなります。回路上、全く同じであっても配線方法や接続技術で音質が大きく変化するのですから、このあたりにオーディオエンジニアの腕のみせどころが隠されているようです。
 今回のシステム構築にあたり、その重要性を思い知らされ、そして、秘策を蓄積することができました。

[オーディオにもお化けが!]2012.10.28
 秋も深まりつつあるときに今更お化けとはとおもいつつ・・・。でも、化かされたような妙にうれしい話題です。
 数十年前のことですが、真空管時代から半導体へ移行するなかで、自作から既製品に切り替えた時期があります。購入したプリアンプはマホガニー塗装も眩い Victor PL-10でした。当時からボリュームの重要性が問われており、電圧制御でレベルを可変する最先端のものでした。ところが、バランスボリュームは通常の水平直線タイプで、中点ロスが無いにもかかわらず、通常使用する中点位置と最大にした場合とで音質が異なったのです。これ以後、通常のカーボンタイプのボリュームに対し、懐疑的になり、一時期、LUXMANのトランス式アッテネーターAT-3000を使ったことがあります。
 前置きが長くなりました。今回のシステム構築のためにパッシブタイプのプリ、デバイダーを採用しましたが、どうしても音抜けやダイナミックレンジの狭さに不満が残りました。これらはあらためてご紹介の予定ですが、アース分離方式、コールド側リターン方式などを採用し、現在はデメリットを克服、シンプルそのものの良さを最大限に発揮しています。
 その不満の原因の一つが使われているボリュームにあるのではとの思いから、ウェブサイトを検索していると、LINKMANのボリュームがプロ用機器で定評のある東京光音社の小型のプラスティックタイプよりもわずかに優れているとのこと。しかし、値段に20倍近い開きが・・・といっても、20分の1なのです。プラスティックタイプには一回り大型の上級機もありますが、1個1万円ほどしますので7〜8個の購入にはかなりの抵抗もありました。
 そこで、まずは試しにとプリ用のA型ボリュームを購入。これまで使われていたものと比較すると、なんとその差に驚き、そして、愕然としました。今までの価格と音質に関する常識を大きく覆したのです。私はプラスティックタイプは試してはおりませんが、その後、デバイダー用のB型を購入し、それぞれ直結と比較試聴いたしました。B型は直結との差を感じません。A型は僅かに変化しますがこれまで使っていたものよりもかなり優秀でした。ボリュームは摺動子の部分が音質に大きく影響するようでLINKMANのボリュームはしっかりした構造のようですし、回転もなめらかです。
 当然、眉唾、半信半疑と思われるでしょうが、A型2連が140円、B型単連が90円です。貴方も是非化かされてみてはいかがでしょうか!但し、2連は減衰特性にバラツキがあるので数個購入しなければならないところが泣き所ですが、妙にうれしくなること請け合いです。

[JAZZとAUDIOとCOFFEE]2012.10.22
 今はJAZZ喫茶も影をひそめ、一部の方々の努力で細々といった状況ですが、一時期は暗がりの中でガンガン響くビートに身を任せ、コーヒーをすするのが最先端でもありました。そのコーヒーは少々の苦味と、そして、コクがあり、”JAZZ向き”でなければなりませんでした。
 私もかなりの産地を試してみました。その結果、自分の好みが強いかもしれませんが、エルサルバドル、しかも、有機栽培に出会いました。そして、電動ミルを購入し、挽きたてをお飲みいただいております。まだまだ素人の域をでませんが、時折、コーヒーが美味しかったとお褒めの言葉をいただくと、思わず心がほぐれます。これからも美味しいコーヒーをお出しすべく、努めてまいります。

[鼻くそ丸めて“マンキンタン”]2012.10.22
 子供のころ、鼻くそを丸めて良くはやしたてたものですが、万金丹なる薬の効き目に懐疑的であったことからあざけって使われたようです。また、大して変わらない五十歩百歩のことを“目くそ鼻くそ”と表現する場合があります。ともに、小く、しかも、汚いわずかなものに対する軽蔑的な意味合いが含まれており、オーディオの世界とは全く無縁のようですが、実は、この小さな事柄を五十歩百歩などと見過ごせばピュアオーディオのゴールは遥か彼方に遠ざかってしまうかもしれません。
 日々改善を進める中で、時として大きな前進もありますが、ほとんどがわずかな改善の積み重ねではないでしょうか。更に、苦労して築いたその結果が、本人も気付かぬうちに崩れ去り、逆の道筋を辿る場合さえあるのですから、オーディオは細く長い道程だと感じさせられます。
 ここ数年、特に高周波ノイズを相手に闘ってきました。まだまだ十分解明されていない面も多く、試行錯誤の連続でした。でも、その小さな積み重ねを続けるうちに、私なりの一定の法則を見出し、ようやく一つの結果を掴むことができました。
 そこから得られた教訓は美しい果実と程遠く、“小さな鼻くそも積み重ね、丸めれば大きな団子になる!!”

[マスキングについて]2012.9.29
 マスキングとは辞書の一つに次のように訳されています。 覆い隠すこと。包み込むこと。 悪臭などを、他のよい香りや別の強いにおいで包み隠すこと。
 実はオーディオに関しても同様のことが言えます。原音再生の世界には100%完璧はありえず、マイクからアンプ、そして、スピーカーに至るまで原音を歪めるなんらかの要因が少なからずあります。その要因も大小様々ですが、使用機器の一部に音質に与える影響が大きい要素、すなわち、“大きな歪”があると、他の小さな歪は大きな歪にマスキングされた状態となり、小さな歪の改善を進めてもその効果を聞き分けられない場合があります。
 そこで、音質を改善するには、まず大きな歪を改善することが優先され、その結果として、微小な変化を聞き分けられるようになり、ピュアオーディオはその繰り返しにつきると言えます。従って、木を見て森を見ずではないですが、小さなことに拘る前に、大きな要因を取り除くことが最優先であり、臭いものには蓋をするといったマスキング方式は私達の世界には無縁と言えるのではないでしょうか。

[恐怖のループ]2012.9.19
 私はループコースターに乗った経験は一度もありません。あまりにも怖くてとてもその気になれないのです。実は怖いループはオーディオにも潜んでいます。その怖さをプロの方でも見逃す場合があるようです。
 通常は信号系のアース側に生じるループを意味しますが、ステレオ時代になってその影響がより顕著になっています。例えば、機器単体ではLchとRchはアースが共通ですのでRCAケーブルを使って機器間を接続するとL,R間にループが発生します。このループは信号電流の流れを複雑にするとともに、一種のループアンテナとなり、高周波ノイズが混入し易くなります。また、単に機器間の接続だけでなく、アンプ内部の配線や構成を誤るといたるところにループが発生し、高周波ノイズの影響はもとより信号電流の支点があいまいとになり、歪の増大、音痩せ、空気感やダイナミックレンジの欠如につながってしまいます。
 また、電源ケーブルにもこの危険をはらんでいます。一部の電源プラグにはアース専用ピンを含めて3Pのものがありますが、家庭用の交流100V電源は片側がアースに接続されており、アース専用線との間にループが発生してしまいます。その上、一般的なステレオアンプは内部の直流電源が共通であるため信号的にアース側が接続された状態であり、入力側との間でループが発生してしまいます。しかも、内部の構成次第では数箇所に及ぶ場合もあるのです。
 更に、マルチチャンネルシステムにステレオパワーアンプを使用すると、そのループは何重にもなるだけでなく、大小さまざまなループが複雑にからみあい、音質への影響はまさに“恐怖”そのものなのです。お気付きのように当方のパワーアンプは直流電源共通の2chステレオ方式ではありますが、ノウハウによりその“恐怖”を克服することができました。

[高周波対策とケーブルの方向性との危険な関係]2012.6.23
 ケーブルに方向性があると言われながらも、いまだ、懐疑的な見方をされる場合があります。やはり、理論的に明らかにされていないことからでしょうが、“表の音”、“裏の音”といった音質の違いを感じることができます。当然のことながら正しい方向が表の音であり、この変化は方向性が混在している場合でも判別できます。従って、最悪の状態は全てが逆方向の場合であり、やはり全てを正しい方向性にあわすことが最善の方法のようです。
 ところで、高周波対策においてもケーブルや部品の方向性の影響があることはあまり紹介されていないようです。私の経験ではこれを誤ると改善どころか歪感が増大するなど、改悪になってしまうほどの危険な関係が存在します。例えば、当方の接地アースはかなりの低インピーダンスにもかかわらず、時によって判定が入れ替わり、接地をしないほうが音が良くなる場合がありました。このような場合は接地側から高周波ノイズが入り込んでくるのではと考えながらも、疑問が残っておりました。
 実はここにも方向性があったのです。一定の決まりごとに基づいてはいるものの理論的に解明しているわけではありませんので詳細は控えますが、接地アースの効果がない場合はアースケーブルの方向性を入れ替えてみることを是非お奨めいたします。
 なお、あくまで私のみたてですが、ケーブルの方向による音の変化は通常の音楽信号よりも、高周波との関わりが大きいのではと感じている今日この頃であります。

[スピーカーシステムが複数ある場合のこと]2012.6.1
 すでになんらかの対策をされている方も多いのではと思われますが、スピーカーシステムが複数ある場合、聴くのは1台ですので、他のシステムは空間的に結合され、特にウーハーはドロンコーンのようにゆすられます。常時専用のアンプに接続されているスピーカーは影響が少ないかも知れませんが、オープンの状態ではコーン紙が振動し、現用のシステムに影響を与えます。当方ではメインシステムを聴く場合、2台のサブスピーカーはターミナル側をショートし、制動をかけています。アンプに接続されていても、メインシステムの低音が明快になることを確認できます。ただ、JBL4311のウーハーはネットワークが介在せず直結となっているのでその効果が大きいようです。
 一方、マルチシステムをまとめるには大変な苦労を伴います。時には、音質を決定する尺度が徐々に狂い、気づかない内に誤った方向に進んでいる場合があります。ある意味、”井の中の蛙”病状態で、ここから抜け出すには、ほかの仲間のシステムを聴くことも薬になりますが、シンプルなフルレンジスピーカーシステムのありがたさを痛感しております。これも大切な物差しですのでモニタースピーカーとして定評のあるものがいいようです。

[高周波ノイズの影響は足し算]2012.5.31
 システムが大型かつ複雑になるとグランドループの発生も加わり、高周波ノイズの影響を受けやすくなることは前述のとおりですが、マルチシステムの場合、プリメインアンプとフルレンジスピーカーによるシンプルなシステムと比べて各スピーカーユニットやアンプの台数はもとより、それらを接続するためのケーブル(スピーカー、ライン、電源など)が大幅に増え、全てが高周波ノイズにさらされることになります。その上、この影響がすべて合算されるのです。もし、高周波ノイズが目に見えるとすれば、あらゆる金属物体を走り回るゾンビのようで大変に恐ろしいことです。また、当方のシステムのように、メインスピーカーとサブスピーカーを一体化させた場合、相互に影響を及ぼします。例えば、メインシステムの対策を行う場合、高周波ノイズの影響は合算されるのでサブスピーカーでモニターしながら対策することができます。しかしながら、サブスピーカー側が大変な迷惑を被っていることは言うまでもありません。
 やはり、企業の選択と集中ではありませんが、一般的には不必要な機器は切り離し、接続しないことが肝要ではないでしょうか。

[モニタースピーカーについて]2012.5.22
 以前からスピーカーシステムの評価の一つとしてジャズ向きとかクラシック向きなどと表現されることがありました。私はジャズのみならず、クラッシック、歌謡曲などなんでも聴きます。また、音質チェックにはそれぞれ欠かす事ができない重要な役割を担っています。従って、本来、スピーカーシステムは原音再現にどこまで近づけるかがその本質と言えるのであって、ジャズ向きはクラッシックが苦手であり、クラシック向きはその逆となり、互いに短所を伏せ、長所で表現しているに過ぎません。
 一方、レコーディングなどで使用されるモニタースピーカーに求められるものは、ミキサーが音色や楽器間のレベル差、空間や奥行き感などを的確に判断するための能力であり、歪や音質など、システム全体の状況までチェックすることになります。従って、スピーカー固有の違いはありますが、原音に含まれているノイズや歪までもありのまま忠実に再生することとなり、一般家庭では音楽鑑賞用に不向きな評価を下される場合があります。しかし、もともと高周波ノイズによる変調歪がある音をやわらかく聴きやすくするスピーカーシステムがあるとすればどちらが優秀なシステムと言えるのでしょうか。好みだからと済まされる問題ではなく、これでは逆に原音を”歪ませている”ことになってしまいます。
 今回の高周波ノイズ対策ではJBL4311を多用し、メインシステムの調整にも役立っています。そして、現象を的確に把握し、対策を進める毎に、その効果を見事に表現し、美しい音色を響かせています・・・・。

[高周波ノイズの影響について]2012.5.9更新
 高周波ノイズとストレーキャパシティ、そして、グランドループの関係は大変複雑であり、オーディオ帯域以外のことですからその影響に関する記述は少ないようです。しかし、ストレーキャパシティーは機器やケーブルのいたる所に存在し、高周波の通り道となってしまいます。そして、オーディオ帯域を“揺さぶり”(変調歪み)、音質の劣化要因になるのではと考えております。
 また、かなり以前からケーブルなどのストレーキャパシティーが表記され、少ないほうが音質が良くなることは知られておりましたが、音色に関わる高調波成分の劣化だけではなく高周波との因果関係もあるようです。
 私の最近の実験ではグランド(アース)ループがある場合、高周波ノイズが音質に与える影響はもっと大きく、単なる高域の歪み感だけではなく、全帯域のエネルギー感、高音域の厚みや低音のダンピング、そして、臨場感にまで影響しておりました。時には1本のケーブル対策が数十万円のアンプやスピーカーユニットの交換以上の効果があるのですからとてもおろそかにはできません。
 これまでは、音質の不具合をなんとか解消したいとの思いから、YL音響やJBLなどを含めてスピーカーユニットやホーン遍歴をやらかしたのですから、過去のユニット達を十分に活かし切れなかったことを恥じるとともに、手前味噌にはなりますが、エール音響のユニットの実力を痛感させられております。
 また、システムが大掛かりになると、高周波ノイズを受ける面積が増大するだけでなく、ケーブルの接続や配線方法を誤り、グランドループが複雑になると、変調歪を更に増大させるだけでなく、”電気的な信号の支点”が不明確となり、歪感や音抜けの悪さが極度に悪化してしまいます。従って、逆説的になりますがインテグレートタイプのようにシンプルな方式が高周波ノイズの影響を受け難いといえるのではないでしょうか。
 また、PCオーディオを進める中で経験したことですが、この高周波ノイズの影響はアナログのみならずデジタルにまで及ぶと思われ、対策の必要性は想像以上のものがあるようです。
 当方は技術的に未熟ですし、高周波の測定器も持ち合わせておりませんので誤りがあるかもしれませんが、音質劣化の要因はまだまだ多くあると思われ、全て解明されていないことがオーディオの難しさ、そして、面白さではないでしょうか・・・。









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Audio Gallery RAKUTO

〒791-0204
愛媛県東温市志津川103-2
TEL.089-948-9597
e-mail rakuto103@yahoo.co.jp
■予約営業時間■
AM10:00〜PM9:00(合席の場合あり。)
尚、営業中の表示がある場合は予約無しで当日入場できます。
■座整数3+4 計7席
店内禁煙、防犯カメラ設置
定休日
毎週 水、木曜日、及び毎月15日
その他、臨時休業の場合がありますのでお知らせでご確認ください。

■予約受付■
適時。電話、メール(問い合わせページ)にてお問い合わせください。


■入場料(前払い)
 500円
(1回1時間以内)
下記の飲み物1品をサービス致します。なお、お水など、一部セルフサービスとなっております。
 ■コーヒー
 ■マンゴージュース
 ■グァバジュース
 ■コカコーラ
 ■紅茶

 

<コンセプト>
 オーディオ歴50年以上、数々の失敗と反省や試行錯誤を繰り返しようやくエピローグ・・・。ここにきて次々と新たなアイディアが浮かび、一つ一つ積み上げた結果、長年追い求めていた”本物の音”に近づきつつあります。
 そこで、はなはだおこがましいことですが、この喜びを多くの方々と共有できればとの思いから、松山市の隣町、東温市志津川にギャラリーのオープンを決意いたしました。
 そして、現在のシステムを構築するなかで、エール音響製スピーカーユニットの素晴らしさを実感し、販売にも踏み切りました。その他にも独自の手作りケーブル、オーディオルームや電源関係のプランニング、スピーカーシステムの測定など、ピュアオーディオにかかわるお手伝いができればとの思いです。
 また、当ギャラリーは多くの方々にジャズやオーディオの素晴らしさを体感していただくとともに、相互の情報交換やオーディオ、ジャズ、音楽などの語らいの場として活用していただきたいとの願いでございます。但し、当方、ハード中心にならざるを得なかった事情からソフトが十分ではないこと、また、よき時代のJAZZを心から愛しておりますが、それほど詳しくないところがご愛嬌といったところでしょうか。
 なお、大変恐縮ですが入場料を頂戴し、ささやかですがコーヒー、ジュース、コーラなどの飲み物を一品サービスさせていただきます。1回、1時間以内を基本とさせていただきますが、当方との会話が弾めばこの限りではございません。
 なお、予約形式に変わりましたので、事前にお電話またはメールにてご予約ください。但し、営業中の表示がある場合は当日対応も可能でございます。
 また、臨時休業などもありますので、特に、遠路お越しいただく場合、ご迷惑をお掛けしてはなりませんので、事前に必ずご確認をお願いいたします。
 それではよき出会いを楽しみにお待ちしております。

<アナログへの拘り>

 いつのまにか日々の生活の中にデジタルが深く入り込んでいます。一方でその恩恵を認めつつも、ピュアオーディオに限っては若干の疑問符がついてしまうのは私だけでしょうか。ハイグレードなデジタル機器に縁がなかったからかもしれませんが、特にCDは奥行きなどの音場の再現性においてアナログを凌駕していないと感じているのです。
 一方、音の安定感やデータ管理など、デジタルならではの利点は大いに認めるところであり、時流に逆らわずPCオーディオを採用しています。しかし、デジタルにも音質劣化要因が多くあり、アナログの良さを損なうことなくデジタル化するために数多くのノウハウの蓄積と、24bitの採用が必須でした。また、AD変換用のソフトもあれこれ試してみましたが、最終的には意外なところで落ち着き、しかも、”ハイレゾ”ではなく、iTunesの利便性もそのままです。
 アナログは工夫をすればするほど応えてくれます。CDもリッピングの問題など、追及すればよくなるのかもしれませんが・・・。
 また、MICROのターンテーブルに自作のハイスピードイナーシャをダブル設置し、リアリティを向上させました。モーターはACシンクロナスに拘ります。AD変換にはRME社のbabyface。DA変換にも使用します。

 かつてのJAZZシーンが蘇るようなアナログの空間再現の見事さを是非ご堪能ください。

<ケーブルへのこだわり>

 本来ならダイレクト変換により、アンプもケーブル無いのが理想!といっても現実的ではありません。でも、かつて、ビクトローラクレデンザに代表される蓄音機なるものがありました。帯域は狭くても惹きつけられる何かがあったのです・・・。
 ところで、高音がギスつくなどの歪感、痩せてふくらみの無い、歯切れや音抜けの悪さに悩まされていませんか?また、極くシンプルなシステムから以外に良い音がすると感じたことはありませんか・・・。
 オーディオ環境は時代の進歩とともに劣悪になっています。電波やデジタル媒体の氾濫により、空間や電源を通してオーディオ機器にノイズが侵入してきます。特に高周波ノイズによる変調歪みは厄介で、金属すなわちシステム自体が高周波ノイズを受けるアンテナとなり、不平衡伝送では音楽信号とノイズが混在してしまいます。システムを大きく複雑にすればするほどノイズを受けるアンテナを増やしたことになり、影響が増大するとともに、信号経路にも曖昧さが生じ、音抜けの悪さをきたす場合まであるのですから、もう泥沼状態といえるでしょう。
 例えば未使用の機器の接続を外してみてください。PCオーディオ再生時などはフォノ系は不要ですので全て外すと音質が確実に向上します。また、一部のセレクターにはアースごと切り離すものもありますが、高周波ノイズは確実に切り離さないとストレーキャパシティなどにより侵入してきます。
 従って、高周波の影響が少ないシンプルなシステムのメリットを生かしつつ、大型システムのデメリットを無くすことが私の目標です。
 その一環として、電源ケーブル、ラインケーブル、フォノケーブル、スピーカーケーブルは独自の高周波ノイズ対策を施した手作りです。babyface用のケーブルまで作ってしまいました。そして、シールドを含むすべてのケーブルには方向性があることを確認し、1次側と2次側を合わせています。
 その結果、システム全体の音質に占めるケーブルの割合が大きく変わりました。時にはアンプやスピーカーユニットの交換以上の変化をもたらすほどで、歪感の減少、ダイナミック感や臨場感、特にリアリティが向上し、モノーラル音源にこれほど奥行き感があるのかと驚かされます。
 つまり、ハイグレードなシステムを生かすも殺すもケーブルなどの対策次第といっても過言ではないでしょう。
 また、サブシステム用としてオークションで入手したJBL4311は満身創痍の状態ですが、ケーブル対策などに加えてスピーカーシステム自体にも高周波対策を施した結果、メインシステムを脅かすほどとなり、これまでの4311のイメージを覆すサウンドとなりました。

 なにはともあれ、「“百見”は”一聞”に如かず」です。是非、ご試聴ください。